バレーボールのブロックの基本の跳び方、跳び方コツを紹介していきます。
バレーボールでは、ブロックは前衛にいる3人が跳びます。
その3人で連携を取り、相手のスパイクを防ぎます。
相手スパイカー1人に対しブロックを1人で跳んだり、
味方ブロッカーとタイミングを合わせ2人もしくは3人でブロックを跳びます。
ブロックというとセンタープレイヤーの役割のイメージが強いですが、センタープレイヤーだけブロックが上手くてもチームとしてのブロックは機能しません。
サイドプレイヤーもブロックの意識は高く持ちましょう。
ブロックはなかなか重要視されることが少ないプレーですが、実は守備の軸になります。
そこも含めて解説していきます。
それではいってみましょー!
ブロックは守備の軸!?

ブロックには2つの機能があります。
- スパイクをブロックする
- 味方レシーバーとの連携
スパイクをブロックする
これが一番イメージできると思います。
ブロックはスパイクをブロックするために跳びます。
バレーボールのコートは9m×9mです。
このコートのどこにでもスパイクを打てる状況でスパイクを拾うのはとても困難です。
相手に気持ちよくやられっぱなしになってしまいます。
そうならないためにブロックが必要です。
味方レシーバーとの連携
ブロックのもう一つの機能です。
相手スパイカーがスパイクを打ってくるとき、味方レシーバーがレシーブをする位置取りはブロックが跳ぶ位置によって決まります。
流れに沿って説明します。
相手スパイカーにトスが上がる
ブロックにつく
相手スパイカーはブロックされないようにブロックを避けてスパイクを打つ
そのブロックから抜けたコースのボールをレシーバーが拾う
という守り方をします。
なので、ブロックを跳ぶ位置により守備のフォーメーションが決まるのです。
このブロック力+レシーブ力を総合してトータルディフェンスと言います。
ブロックの位置取りは戦術面において非常に重要になってきます。
- 例えば、相手のレフトに打てるコースの幅が広い選手がいるとします。
(コースの幅が広い=ストレートからインナーまで打ち分けることができる)
この選手に対する戦術として、ブロックはストレートコースを塞ぎ、相手にクロスに打たせ、クロスに抜けてきたボールは全部レシーバーが拾う。
という戦術を立てます。
このようにトータルディフェンスで相手の攻撃を守ります。
ブロックの飛び方とそのコツ
ブロックの跳び方には3種類あります。
コツも踏まえそれぞれ解説していきます。
その場でブロック

ノーステップで垂直ジャンプをしてブロックします。
ブロックの基本的な形です。
実践例
センタープレイヤー:AクイックをマークしAクイックをブロックする
サイドプレイヤー:ブロックの基準となりブロックする
1歩サイドステップしブロック

移動したい側の足を1歩出して垂直ジャンプしてブロックする。
短い距離でボールの正面に入ってブロックしたいときの跳び方です。
実戦例
センタープレイヤーの場合
- Aクイックをマークしており、Bクイックに跳ぶとき
- 時間差攻撃に対応するとき(AクイックとAセミのコンビ、AクイックとCセミのコンビなど)
サイドプレイヤーの場合
- 相手のサイドのトスが短くなり寄るとき
- 相手のレフト攻撃をマークしており、Bクイックに跳ぶとき など
クロスステップ

または、ランニングステップとも言います。
スパイクの3歩助走の要領で跳びます。
クロスステップのメリット2つ
- 1歩以上移動してブロックをする際、素早く移動できる
- 助走をとるため高く跳ぶことができる
クロスステップの3つのコツ
- 踏み切り時のつま先の向きは相手コートに向ける
- 左右ステップが逆になる
- 肘を曲げてバックスイングする
踏み切り時のつま先の向きは相手コートに向ける
クロスステップでブロックを跳ぶ際、踏み切り時の足の向きが重要です。
つま先が相手コートを向くように踏み切りしましょう。
つま先を相手コートに向けることで、ネットに対してまっすぐブロックを跳ぶことができます。
そうすることで、両手がしっかり前に出て吸い込まないブロックの形を作ることができます。
失敗例その①
踏み切り時、つま先がネットと平行に向いている
つま先がネットと平行に向いているため、空中で体をひねる
空中で体をひねることによりネットに対してまっすぐ手を出すことができない
腕とネットの間に隙間ができてしまい、吸い込んでしまう
失敗例その②
踏み切り時のつま先がネットと平行に向いてしまい、ジャンプのブレーキが効かずブロックが流れてしまう。
⇨ブロックアウトされやすい。
⇨本来ブロッカーがいるはずのコースにスパイクを打たれてしまう。
左右ステップが逆になる
センターからブロックを跳ぶ際、レフトとライトへ跳ぶステップが逆になります。
ステップは、移動したい側の足から出しましょう。
(例)右利きの場合
相手のライトにトスが上がった場合
移動する方向は左なので、左足から出します。
左→右→左の順にステップをします。
スパイクと同じステップですね。
相手のレフトにトスが上がった場合
移動する方向は右なので、右足から出します。
右→左→右の順にステップをします。
左利きのスパイクステップです。
どちらかスパイクのステップとは逆足のステップになるため、はじめはやりにくいと感じるかもしれませんが、効果的なブロックをするためには絶対必要な技術です。
肘を曲げてバックスイングする
腕の振り方のコツ
肘を曲げてコンパクトかつ素早くバックスイングをします。
その理由は3つあります。
- 素早いクロスステップができる
- ネットタッチしにくい
- 周りの選手に当たることを防ぐ
これらの理由から、クロスステップする際は肘を曲げてバックスイングしましょう。
バレーボールのブロックのコツ
いかがでしたか?
ブロックの基本の跳び方について紹介しました。
おさらいしましょう。
ブロックの跳び方には
- その場で跳ぶ
- 1歩サイドステップし跳ぶ
- クロスステップ
の3種類がありました。
1歩サイドステップし跳ぶブロックと、クロスステップブロックどちらにも共通する大事なことは、移動したい方向の足から出すということです。
続いて、
クロスステップには3つのコツがありました。
- 踏み切り時のつま先の向きは相手コートへ向ける
- 左右のステップが逆になる
- 肘を曲げてバックスイングする
でしたね。
体に染みつくまで反復練習し、効果的なブロックができるようになりましょう。
次は、ブロックの跳ぶタイミングや手の出し方について紹介します。
https://sakakibara-makotoblog.com/volleyball-block…ng-tenodashikata/
それではまた!